この記事は
「金田一少年の事件簿 30th」第4巻の感想です。
ネタバレあります。
「金田一史上初の事件」?
第2巻以来の感想になります。
これにて「30th」完結。
ということで、「鬼戸・墓獅子編」の感想を書きますが、最後まで読んでも結局「金田一史上初の事件」の意味が分かりませんでした。
なんかあっと驚く展開を期待していたのですけれど。
最初から最後までベタベタの物凄くオーソドックスね事件だったなと。
煽りにしても意味不明な煽りでしたね。
まぁいいか。
鬼戸・墓獅子伝説殺人事件
これ、映像で見たい事件でした。
というか絶対に映像向きのトリックだよね。
漫画のように静止画でじっくりと見せると気づきやすい手がかりだけれど、映像ならば「違和感」程度で済ませられると思うのよ。
という訳で、今夏に実写5代目の2期に期待w
そんなことを思いつつ、しかし、この手がかりが最初から提示されていたらもっと良かったのに。
問題編の最後に出すのではなくて、最初の舞の時点(事件発生直前)に出てたらなぁ。
舞の最中に入れ替わっていたというトリックは目から鱗だっただけに惜しい気分だった。
しっかりと問題編には描かれていたけど、後出し感が否めなかった。(本気で後出しだと思ってはいません)
事件全体の感想で言えば、そうね。
どうしても小手先感が否めない。
トリックも動機も練り込みが足りないというか。
昔はもっと出来てたよねと声を大にして言いたいというか。
前回の感想でも同じこと言ってたな。これが老害か。歳は取りたくないものだなぁ。
あと、高遠ね。高遠。
こいつこそ後付けの塊よねw
お前は父親の秘密についてはどうしたんだと言いたい。
一時期あんなに執着していた父の遺した建築物についてはどうなったんだ!!!!
「薔薇十字館」とか「蟻地獄壕」とか高遠についての伏線は張るだけあって一切回収せずに放置したまま今度はギリシャですか。
なんだか「37歳」に繋げるような終わり方してましたけれど、一旦高遠の物語はまとめて欲しいわ。
20周年の時から張り続けている伏線の回収を「37歳」では期待してます。
怪盗紳士編
おまけみたいなものかな。
短編で怪盗紳士編。
こっちではきちんと堂々と手がかりの提示をしてるんですよね。
故に小技的なトリックだけれど、驚きの効果は十全に発揮されていたように思う。
終わりに
いよいよ「37歳」再開です。
遂には美雪も出てくるということで、ようやく20年後の2人の関係が明かされると思われるのですけれど…。
個人的にはやっぱりハジメと美雪にはくっ付いて欲しいのよ。
30年も2人のくっ付きそうでくっ付かない関係を見せられてきて、「20年後の未来」ではくっ付きませんでしたなんて結末見せられても納得できないですもの。
作品は全く違うけれど「OH!MYコンブ」と「OH!MYコンブ ミドル」の時も同様の感想を持ったからさ。
あっちの最悪なところは「OH!MYコンブ」作中で描いていた未来を「OH!MYコンブ ミドル」でまるっきり無視してたことなので次元の違う「コレジャナイ感」があったのだけれど。
だから「CITY HUNTER」と「Angel Heart」の方がまだ近いか?
いや、あっちもあっちで結局パラレルワールドということになったし…。
閑話休題。
高遠の事とか玲香の事とか。
色々と描いて欲しい、描かれるであろうことが山盛りですが、それらを全て解決した先にハジメと美雪が結ばれるラストが待っていることを祈ってます。