「Re:ゼロから始める異世界生活」 第22巻 感想

この記事は

「Re:ゼロから始める異世界生活」第22巻の感想になります。
ネタバレあります。

はじめに

半年ぶりのシリーズ本編最新刊!!
第6章もプレアデス監視塔の中へ!!
あまりにも衝撃のラストだった22巻の感想です。

昴=プレアデス

探し求めていた賢者がフリューゲルで、フリューゲルは地球人だった?
第1の試験を鑑みるに、スバルの推測は間違いないように思われます。
とすれば、スバルの「臭い」=「魔女の残り香」というのも、地球人の誰しもが持つニオイなのかなと思ったわけで。
それならば、シャウラがスバルを「お師様」と慕う理由にも頷けるのです。

こういったことを頭で考えつつ読んでいたわけですが、改めて調べてみるとフリューゲルが作った「プレアデス監視塔」の由来となったであろう「プレアデス星団」って日本では「昴」と呼ばれているそうなんですよね。
言うまでもなくスバルの本名と同じ。
これを偶然とするには、いささか出来過ぎています。
同じ地球人同士以上の繋がりがフリューゲルとスバルの間にはあると考えるのが自然です。
そこで、考察。
思いつく限り3つの説を挙げてみます。

1つ目。
フリューゲルがスバルの先祖説。
先ずありえません。
理由は簡単。
歳が離れすぎていることと地球に帰ったことが証明できないこと。
監視塔に子孫(スバル)を連想する名前を付けるには、
(1)異世界に来る以前にスバルが生まれているか
(2)監視塔を作った後で、地球に戻ってスバルという名前を子孫に残すか
の何れかになります。
(1)は、最低でも400年歳が離れている為、考えられません。
(2)に至っては、そもそも地球に戻る方法がありません。
若しかしたらあるのかもしれませんけれど、現状発見されていないので、無いものと見做します。
以上より、この説は考えにくいという結論に至ります。

2つ目。
生まれ変わり。
フリューゲルの生まれ変わりがスバルである説ですね。
可能性として完全に排除することが出来ない説ではあると思うのですが、これだと名前の一致が偶然になってしまいます。
必然性を持たせる何らかの手段が必要であり、また、何故名前を一致させる必要があったのかという動機も持たせないといけません。
そこら辺が全くもって考えつきません。

最後3つ目。
同一人物説。
卵が先か、鶏が先かというジレンマになりますが、この先にスバルが400年前の過去に遡るのではないかという説です。
なんらかの魔術か、それとも死に戻りの応用的な何かなのか。
400年前の過去に戻ったスバルは、そこでフリューゲルとして数々のことをやる必要が出来てしまい…。
自身の存在を消して伝説の全てをシャウラに「なすりつけた」理由も、400年後の現在に於いてスバルがフリューゲルであるという事を隠すためなのだとしたら納得です。
同一人物だと分かったら、歴史がおかしくなるとかそれっぽい理由も作れそうですし。
それに、第2の試験で「最盛期のレイド」を蘇らせた理由も「フリューゲルと出会う前のレイド」である必要性があったからとすれば、腑に落ちるんです。
何も嫌がらせの為ではなくて、フリューゲル=スバルだとレイドの口からばらされない為の苦肉の策であると考えることも出来るんですよね。
と、なんだか一番それっぽいなぁとか思う訳ですけれど、この説にしても、スバルが図書館(監視塔)に自身を連想する名前を付けた理由が浮かばないんですよね。
何故にそんなことしたのってところがあって、これを説明できない限りは、やはりこの説も可能性としては低いのかもなと。

兎に角、絶対に意図はあるはずです。
この謎が解けると、数珠繋ぎに多くの謎が紐解かれる気がします。
それ程重大な謎なんじゃないかなと勝手に想像しています。

謎が深まってもやってる

本来であればユリウスのことを案じないといけない巻だったのかもですが、個人的には深まった謎の方に惹かれてしまいました。
上の監視塔の名前の件もそうですけれど、あのラストは何???
スバル、どうしちゃったのよ。
芝居なのか、本当に「初期状態」に戻ってしまったのか。
訳が分からないよ。

訳が分からないと言えば、最後の幕間。
このタイミングでミネルヴァの過去を挟んだ意図が不明です。
今後の展開に関係してくるんでしょうか?

なんだかモヤモヤが増えた22巻でしたが、23巻はどうなるのか。
web版を読んじゃえばいいのかもですが、そこはグッと我慢して6月を待ちます。

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