「キャプテン・マーベル」 感想 物語が単純なのは彼女の強さを魅せる為ではないか?

この記事は

「キャプテン・マーベル」の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

MCU最新第21作「キャプテン・マーベル」を見てきました。
シリーズ初期を彷彿とさせる映画だったなぁと。
感想です。

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©マーベル・スタジオ

感想です

全ての物語のスタート地点。
ニック・フューリーがアベンジャーズを結成するに至ったのは何故なのか。
キャプテン・マーベルが今まで合流しなかった理由は。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」に繋がる最後の物語としての側面を持ちつつ、基本的には「最強のヒーロー」誕生の物語になっていました。
そんな訳なので、MCU初見でも問題無く入れる映画だと思います。

キャプテン・マーベル。
最後の切り札と言われている彼女が、どうやってヒーローになったのか。
この映画で一番肝心な部分だったんじゃないかな。
それが明かされた訳ですけれど、ああ、こりゃ強いわぁと。

スーパーヒーローになった経由があまりにも特殊すぎるというか、こう来たかって感じ。
上でシリーズ初見でも…なんて書きましたが、こればっかりは今までの映画を見てないと理解出来ないところ。
サノスに対抗できるというのも納得。
事実滅茶苦茶強い。

パワー抑制装置的なものを付けててもスーパーパワーを発揮できてたのに、それを強引に外したら、体が発光して大暴れ。
苦戦知らずの超パワーでヴィランを圧倒しました。

さておき、今回の映画はあまりにもストレートなヒーロー映画になっていました。
「ブラックパンサー」や「アントマン&ワスプ」と新機軸を盛り込んだ意欲作が続いていましたが、ある意味原点回帰してたのが今作。
序盤がスペースオペラ、中盤で記憶を巡るサスペンス、終盤でアクションと1作の中で3つの特色を出してはいましたが、プロット自体は捻りもなくストレート。
その為、最近のMCUの出来を期待しているとやや退屈と言うか、不満を覚えるかもしれません。

ただ、それは敢えて何だろうなと思ったのです。

最強最悪の敵・サノス。
成す術なく敗れ去ったアイアンマンらアベンジャーズ。
チームも半数以上が灰にされてしまいました。
サノス自身の実力ですら脅威なのに、その手には宇宙を無にできるパワーを秘めたインフィニティストーンがあって…。
どうやっても勝ち目どころか一矢報いることすら出来そうもない状況なのです。
ここからの大逆転を成すには、「これならば逆転できるだろう」と観客が思える手段が必要。

その手段が、キャプテン・マーベルであり、であるならば、彼女単独作品で彼女のとんでもない強さを植え付けるのが一番大事なのです。
捻ったストーリーでその大事な軸がぶれるくらいならば、いっそ単純化してしまおうというのが、今回のシナリオの狙いだったんじゃないのかなと。
そういった意味では、大いに成功していました。
彼女は紛れもなくアベンジャーズの切り札的存在ですね。

終わりに

と彼女が反撃の糸口になると思わせつつ、猫ちゃんがサノスに止めを刺したら笑うw
ニックすら手籠めにする彼女(猫)。
今回のコメディパートの主役になった猫ちゃんが、サノスの弱点として機能して、そんでパクッと。
…そんなラストになったら色々と台無しだな~。

あと、物語とは関係無いのですけれど、今回のニック・フューリー役はサミュエル・L・ジャクソンさんとは別の若い役者さんだと思って見ていました。
なので、テロップ見てビックリ。
まさかのご本人。
フィル・コールソン役のクラーク・グレッグさんと共に最新のデジタル技術で25歳若返った姿として出演していたとか。

最近の技術革新が怖すぎる。
マジかよ…。

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