「劇場版 名探偵コナン」第25作の予想【2022年GW公開予定】

この記事は

「劇場版 名探偵コナン」第25作目の予想・妄想記事です。

はじめに

3回目の緊急事態宣言がGWの映画館経営を直撃しています。
東京都、大阪府という2大都市圏の映画館が休業。
(4都府県のほぼ全ての映画館が休業対象)

ご存じの通り、ゴールデンウイークという言葉は、元々映画製作会社の1つであった大映株式会社が宣伝文句として使い始めた和製英語。
今日では、大型連休を指す言葉として一般的に使われてますが、映画業界にとって特別な期間なのです。
GWは、映画業界にとって大事な書き入れ時なのですよ。

それなのに、それなのに。
コロナで致し方ないとはいえ、1年前と変わらぬ無策な政府には怒りを覚えます。

「緋色の弾丸」もシリーズ最高の初動を記録し、100億確実と言われていたのに…。
シリーズ最高興収記録更新も7作連続でストップすることが濃厚になりました。
シンプルにムカつく。

来年のGWまでには、コロナ禍も落ち着いていて欲しいですね。
なんたって来年は、1年遅れではありますが25作目の公開なのですから!!

周年記念はお祭り

5作毎の周年記念作は、毎回お祭り映画となっています。
簡単に振り返ってみましょう。

天国へのカウントダウン

先ずは第5作目「天国へのカウントダウン」。
灰原と黒の組織が劇場版に初登場。

黒の組織が登場と言うだけでインパクトが大きいものの、当時個人的に注目していたのが灰原でした。
恒例の「嘘予告」では、灰原がコナン達を裏切って、組織に寝返ってるかのようなシーンがあり、どうなってしまうんだと思ったものです。

さて、灰原と言えば、長らく「テレビオリジナルエピソードに登場しない」キャラクターでした。
アニメに登場したのが、1999年1月4日に放送された第129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」(2時間SP)。
これから暫くは、探偵団メインのアニオリでは言及すらなく、やっと言及されたかと思えば何かと理由を付けて「欠席」していました。
確か諏訪PDのブログだったかな。
「灰原は動かしづらいから」という理由で、敢えてアニオリでの出番を削っていたようです。

そんな状況もあって、一種の「アニメオリジナル」である劇場版での登場には沸き立ったものでした。

さて、「周年作の出来はあまり…」と言われる中、「天国へのカウントダウン」が屈指の人気作成り得ているのは、やはり豪華さだけではなく、しっかりと人気キャラをシナリオに落とし込んでいるからでしょう。

灰原の裏切りフラグが、黒の組織の介入に繋がり、事件が最悪な方向へと転がってしまう様は、本当に綺麗な流れです。
そのせいで園子がジンに打ち殺されそうになっちゃったのは、笑えますがw

劇場版屈指の殺人トリック、二転三転の脱出劇、ラブコメに仕込まれた伏線と盛り沢山でした。
あとは、メインテーマの人気も凄いよね。
所謂「天国バージョン」は、僕も好きなテーマの1つ。
いつもの聞きなれたフレーズに辿り着くまでの前奏が、気分を盛り立ててくれて、凄く良いのです。

探偵たちの鎮魂歌

青山先生自ら「お祭りだから、細かいことは抜きにして楽しんで」という主旨の発言をした第10作記念作品。

平次、キッド、和葉、妃、白馬とオールスター。
声優では、古谷さんが安室以外の役で出演と、本当に豪華。

青山先生たっての希望で実現したオールスター映画ですが、いかんせん、それをシナリオに活かせなかったこともあって、ファンの評価は低いんですよね。
脚本を担当した柏原寛司さんが、自身のブログで暴言(「コナンには二度と関わりたくない」的なことだったと記憶しています)を吐いて、ファンから総スカンを食らっていたことも人気が低い遠因かもしれない。
(氏の発言がいつのことだったのか忘れましたが、今作と「紺碧の棺」公開近辺だったんじゃないかな)

と、色々書きましたが、僕は割と好き。
やっぱり地元・横浜が舞台と言うのも大きいかな。
キッドの使い方含めて、オールスターならではの「お祭り感」を強く覚えて、これはこれで最高だなと思ったわけです。

沈黙の15分

15周年記念作品なのだけれど、「15」というキーワードを散りばめているだけで、殊更周年記念感は薄い。
シリーズで初めて冬を舞台とし、雪山が舞台と言うこともあって、非常に地味な印象が強い。

段々と文字数が少なくなっているのは、思い入れの差…なのだろうか…。

純黒の悪夢

20周年記念作ということで、滅茶苦茶力の入った一作。
13作目「漆黒の追跡者」以来7年振りの登場となった黒の組織がメインで登場。
劇場オリジナルの黒の組織の一員であるキュラソーを中心としたドラマは、これまでになくシリアスで重厚なものであり、推理要素が薄いにも関わらず批判が少ないのは、彼女の最期を含めて見応えがあったからなのではないかと思っています。

更には、人気キャラクターの赤井と安室が初登場。
大活躍することもあって、興行収入も初めて60億を超えました。

やはりシナリオが重要だと、この作品ではっきりした気がするのです。
ただ人気のキャラを出すだけではダメ。
きちんと「出した意味」を与えて、シナリオにしっかりと組み込まないと。

因縁の2人のバトルをきちんと描きつつも、危機的状況の中で一時休戦。
それぞれの特技を活かして、大災害を防ぐという一連の流れでは、「2人が居てこそ」という説得力がありました。

第25作は、警察学校編の5人が登場!!!

あの5人は、警察学校で同期だった。

降谷零(安室徹)。
諸伏景光(スコッチ)。
松田陣平。
萩原研二。
伊達航。

今や4人が死んでしまってますが、かつて彼らは同じ釜の飯を食っていた5人組でした。
彼らが、来年の映画に登場します。

この5人の活躍は、青山先生が原案、新井隆広先生が作画で「週刊少年サンデー」で連載され、コミックスが上下巻で発売中。
この漫画は、恐らく来年の公開までにアニメ化されるのでしょう。

アニメのみのファンに向けて、しっかりと5人の関係性を説明した上での劇場版。
果たしてどんなストーリーとなるのでしょうか。

見落としてはならないのは、漫画の「警察学校編」が、このタイミングで執筆された理由。
連載開始時期は2019年秋。
連載が告知されたのは、その半年以上前だったと記憶しています。
そう。ちょうど劇場25作目の企画がスタートしている頃なんですよ!!

劇場版は、およそ公開の2年前から企画が始まっているらしく。
2019年には、2021年公開予定の第25作の企画が始まっていてもおかしくない時期なのです。
コロナの影響で、1年後ろ倒しになりましたが、漫画「警察学校編」が、劇場25作目を想定しての連載だった可能性は高いんじゃないでしょうか。

そこで、青山先生の気になる発言があるんです。
「警察学校編」上巻収録の「青山剛昌先生へ56の質問」の56番目。

Q56. 卒業後、5人で会うことはあったのでしょうか?
A. それはいずれわかるかも…(笑)

この「いずれ」が、25作目に相当する可能性は?

「無い」と言いきっちゃうと、この話題を続けられませんので、ここは「ある」として…。
流石に過去をメインの舞台にすることは出来ません。
それはもはや「コナン」では無くなっちゃうので。

なので、5人の過去での出来事が、現在に繋がっていると考えるのが無難でしょうか。

次にキーキャラクターですが、僕は安室では無いと踏んでいます。
彼がメインの劇場版は作られたばかりですし、なにより予告でメインを張っていたのが松田だったからです。

松田なら、メインに相応しい気がしますし、5人の中でも彼を軸に据えてくるのではないかと予想します。

次に、「コナン」と言えば、ラブコメですね。
松田とそういう関係を期待できるのが、佐藤刑事ですよね!!!
彼女には、今や高木刑事というれっきとした恋人がいますけれど、「松田の元カノ」が出てきたら、ラブコメ的に面白くなりそうじゃないですか?
他人の恋路、しかも、波乱を「面白い」等と表現するのは、些か宜しくないですが(汗

ともかく、「松田の元カノ」の候補は、実は「警察学校編」の「青山先生への質問」で触れられていたりします。
そう。
萩原の美人な姉ちゃんです。

小学生の頃に一目惚れをして、初めて分解したのも彼女の携帯。(滅茶苦茶怒られた模様w)

実際付き合っていたか定かではありませんが、ラブコメの相手としてはこれ以上の存在はいません。
年齢も萩原の姉ということしか分かっておらず、佐藤刑事と同い年にだって出来るんです。

そこで、こんなストーリーはどうでしょう。

過去、警察学校を卒業し、それぞれの課で事件を追っていた5人が再会したのは、萩原の姉が巻き込まれた事件だった。
松田を中心とした5人の活躍で、事件は解決したかに見えたが…。
時は経って現在。
再び、萩原の姉が事件に巻き込まれ、それがかつての事件との繋がりを見せるもので…。

過去の事件には、真犯人が居たということでは、いまいち5人の活躍が霞んでしまうので、捕まった犯人が出所したとか、脱走したとするのが良いかもしれない。
なんにせよ、こんな形ならば、過去の5人の活躍も、現在のラブコメも描けて、しかも、しっかりと脚本に「登場させた意味」を絡ませられるんじゃないかなと。

事件へのコナンの関わらせ方が難しそうな気がしますが…。

松田と萩原は、爆発物処理班だったので、定番の爆発物も扱えますし、アクション的にも見せ場が作りやすそうです。
マンネリにならないよう工夫は必要そうですけれども。

とまぁ、検討材料ほぼゼロからの想像にしては、ちょっとはあり得そうな想像図が描けた気がしますが…。果たして。

終わりに

5人の新しい活躍は、コミックスを読み終わった時からの念願でした。
既に故人という設定が惜しいくらいには、4人ともキャラが立ってましたし、なにより5人の連携が見ていて面白かった。

この度劇場版での登場と言うことで、今から本当にワクワクしています。

藤原啓治さん存命の間に作れてたら、尚良かったのだけれど…。
そこは悔しいなぁ。

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