「俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる」もうちびっとだけ続くんじゃ…な第17巻感想

この記事は

「俺修羅」第17巻の感想です。
ネタバレあります。

表紙から最終巻と誤解した

全員集合のカバー。
サブタイトルの最後には、タイトルがそのまま付けられ、仕舞にはイラストのるろお先生が「10年間ありがとうございました」と締めの挨拶。
遂に最終巻かとしみじみとしながら読んだのですけれど、まだ続くんかいwww

次の18巻が正真正銘の最終巻と言うことですが、そちらはエピローグということなので、実質今回が最後のようなもの。
全てに決着が着いていました。
感想です。

彼女と幼馴染の修羅場

僕と違って、リアルタイムで追ってきた方には色々と思うところがあるはずです。
特に作風の変遷には、歓迎派と否定派が居るはず。
これについては愛衣が端的に言ってくれて爆笑。

いつからだろうかね。
確かに「明るくて軽いラブコメ」が鳴りを潜め「LGBTだのTOBだのどこぞの社会派ドラマ」要素が色濃く出てしまってました。
愛衣に同調するファンもいれば、社会派ドラマ容認派もいると思います。

「29とJK」にド嵌りした僕としては、作風の変化は大歓迎だった訳ですけれど。
今回の締めは、どちらの層も満足させるようなものだったんじゃないかな。

ラスボス・真涼からの最後の問いかけ。
「鋭太への想いが過去のものでは無く、今ここに確かにあることを証明せよ」

面白い問いかけだよね。
簡単なようで妙に小難しい。
千和を含め、愛衣も姫香も「幼馴染」で「過去の鋭太を好きでいる」。
恋愛アンチの真涼としては、「今の」鋭太を愛する共犯者としては許せないし、だからこそ、認められないからこその問。

これもまた「彼女と幼馴染の修羅場」だよね。

物語前半の時のような頭の軽い修羅場では無くて、答えの無い答えを求める頭を悩ませる修羅場。

後半のドラマ性があったからこそ出来たことだし、しっかりとタイトルとリンクさせることで、社会派な面も包括する問いかけだったと感じました。

これに対するヒロインズの答えもそう。
ラブコメがしたい愛衣、とても深いことを言えるようになった姫香。
千和と真涼の対立は、序盤を彷彿とさせ、それでいて「遅刻事件」の対立の延長線上でもあって。
「軽い」答えと「重い」答え、そして、その両方に及んでいるような答えまでと、物語の全てを肯定するかのようなものでした。

ハーレム

1つ屋根の下に同居して、ただれた性活を所望しなくて良かったw
確かに「子供の夢」のようで笑われるかもだけれど、鋭太らしいっちゃらしい。
優しい彼らしい夢だし、夢に向かって一途に努力できる鋭太ならば叶えられるだろうと思える。

ハーレムと常夏の島って妙にイメージ合うし、落としどころとしては100%合格って感じですw

終わりに

「29とJK」のあとがきと今作のあとがきの裕時悠示先生のテンションが違いすぎるんですよ。
というか、人が違ったかのような感じ。
失礼ながら、どうも精神を病んでしまわれたのかなと感じていました。

実際どうかは不明ですけれど、まさか今作の終わりをもって筆を折る覚悟をされてたとは…。
結構ショックを受けました。
もう1シリーズなのか、1冊なのか不明ですが、新作を出してくださるみたいですが…。
可能であれば、まだまだこの先も書き続けて頂きたいな。

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