「キン肉マン」のジャンプコミックス版は復刊すべきだと思うんだ

この記事は

「キン肉マン」に関する駄文です。ただの要望ですw
ネタバレはありません。

長すぎる前振り

唐突ですが、僕はコミックスは新書版(又はB6版)が一番好きです。
コミック文庫は小さくて好きでは無いですし、完全版は高い。
他にもハードカバー愛蔵版とかワイド版のものなど様々なタイプがありますけれども。

と、何の話かと言いますと…。
とある少年誌で連載されていた人気漫画があるとします。
この漫画、最初は当たり前ですが、新書版として刊行が開始されます。
新書版と言うのは、B6版より小型の、ジャンプコミックスとかマガジンコミックスとか。
少年誌のコミックスの大体がこの形式で出されているので、お馴染みのサイズかと思います。

ちなみに。同じ新書版でも出版社によって微妙にサイズが違うんですよねw
横幅は然程違わないのですが、写真のように縦が
ジャンプコミックスとサンデーコミックスがほぼ同じで、マガジンコミックスが僅かにそれらより短い。

写真には写ってませんが、チャンピオンコミックスを取り出して比べてみた所、ほんの数ミリ程マガジンより長かったです。
(計測はしてませんw「数ミリ」と言うのは、なんとなくの見た目からの判断です)

おっと。話が逸れた。
で、連載終了後、コミックスの刊行が最後まで終わり、数年経つと違う形式で改めて発売されます。
小説の文庫版の派生として始まったコミック文庫。
コンビニ中心に発売され始めたコンビニコミック。
「SLAM DUNK」以降定着した完全版コミックス。
等々。

また、一部の少年漫画や殆どの青年漫画は最初はB6版で刊行され、上記少年漫画と同じように再販される訳ですが…。
冒頭に書きました「コミックスは新書版(又はB6版)が一番好き」というのは、一番最初にコミックスとして纏められた刊行形態が一番好きだという意味です。

理由はいくつかあります。
先ずは見た目。
コミックスを収集しているからだと思うのですが(勿論買ったら、読んでますよw)、本棚に並べた場合の「見た目」って結構気になるのです。
そういう性格だからなのかもですが、やはり統一感が欲しくなる。
そこで、最も一般的な大きさで、他と揃えやすいサイズを望むのです。

コミック文庫などの再販は、必ずしも出版される訳では無いですしね。
特に完全版ともなると、一部の人気作に限られる。
そういうこともあって、最も流通している判型で集めたいと思っているのです。

もう一つは費用でしょうか。
「Dr.SLUMP」を例に出してみます。
この漫画、ジャンプコミックス、愛蔵版、文庫版、完全版と4度にわたって刊行されているので、例には持って来いなのですw
では、計算してみます。
尚、価格はe-honで調べました。

先ずはジャンプコミックス。
現在の価格が1冊420円(僕が子供の頃は390円だったんですよ…。だんだん高くなって嫌になりますw)。
なので、全18巻で7,560円ですね。

続いて愛蔵版。
一冊903円・全9巻らしいので、8,127円。

文庫版は、650円×9巻ということで、5,850円。
最後に完全版ですが、1冊1,100円と最もお高い。全15巻なので、16,500円ですね。

実はコンビニコミックスも出ているのですが、僕の中でこれは最初から範疇に入っていませんので割愛させて頂きます。
コンビニコミックスって、「集める」という目的が無さげですし、通常のコミックスのように必ずしも全話収録という形態では無いですから。
値段的には最も安そうですけれどね。

という事で値段で比較すると、「Dr.SLUMP」の場合はコミック文庫版が最安みたいですね。
ならば費用面からすれば、文庫版が一番という事になりそうですが、新書版も決して高くは無いんですよね。
費用面であまりネックにならないというのも理由でしょうか。

などと色々グダグダと書きましたが、最も大きな理由は、連載中に好きになる事が多いからですねw
連載中は当然新書版(青年漫画ならB6版)しか無い訳で。
最近は連載中でも漫画文庫が出始めたり、コンビニコミックスで纏められたりしてますが、最新話をいち早く読めるのは新書版のみ。
やはり、これを買うのが普通の流れですしね。

でも、好きになったのが連載が終わってずっと後だとしたら…。
しかもその頃には、新書版は絶版していたら…。
今回は「キン肉マン」のお話!!

22年振りの37巻発売時

僕はフジテレビ(だったと思うけれど、日テレだったかも)の再放送世代です。
子供の頃から飽きる程劇場版をレンタルし、コミックスを買い始めたのは高校生になってから。
ちょうど「キン肉マンⅡ世」が連載され、それを切欠に「肉熱」が再燃したからです。

この時も、僕は新書版が欲しくて探し回りました。
当然のように新刊は全滅。既に絶版になっていたからです。
古本屋を巡っても、なかなか置いていなくて。
仕方なく新書版は諦めて、ジャンプコミックスセレクション版を買い集めました。

あれからかなりの年月が過ぎ…。2010年。
なんと「キン肉マン」の新刊が22年ぶりに発売されました。
しかも新書版(ジャンプコミックス版)で、かつての続刊として。
これは当時ちょっとしたニュースになりましたよね。

これと同時に、集英社も商売上手と言うか。
ジャンプコミックス版の既刊全36巻をセットにした「復刻BOX“伝説”」なるものを完全予約受注生産限定品として発売。
これで、少々値が張りますが、大人ならばあっさりとジャンプコミックス版として38巻まで揃えることが出来たのです。
当時の懐かしさもあり、一度売ってしまったり、捨ててしまった人でも改めて買い直したりしたんじゃないでしょうかね。

この時は、これで良かったのですよね。
37巻は、あくまでもキン肉マン生誕29周年を盛り上げるファンサービスの一環であり、復刻版も「同じサイズで全巻揃えたい人」の需要を満たしていたでしょうから。

問題は最近なのです。

まさかの連載”再開”

「キン肉マンⅡ世」の連載が終わり、2011年の11月。
なんと「キン肉マン」の完全なる続編の連載が「週プレNEWS」サイト上で開始されました。

これは本当に驚きました。
よもや万太郎の物語で無い、キン肉スグルの物語が再び始まったのですから。
僕にとっての「キン肉マン」はスグルだけだったので(万太郎は容姿は格好良いのですが、性格が格好悪すぎてw)、非常に嬉しく思いました。

で、コミックスはどうするのだろうと思っていたら、なんとジャンプコミックスで発売。
それは良いとしても、またしてもナンバリングタイトルとして、38巻からのスタート。

これはどうなんだろうと本気で思いました。
ジャンプコミックス版で37巻まで持っている人にとっては、これは嬉しい事だったんじゃないかなと思います。
もし僕がその立場だったら、諸手を上げて喜んでました。

でも、そうじゃないとしたら…。

37巻の時はファンサービスだったんですよね。
既存のファン向けなので、「37巻」という表記をしていても問題無かった。
でも、今回は違います。
往年のファンは勿論、これからファンになるであろう層にも訴求しないといけない。
ジャンプコミックスレーベルなのですから、これからファンになる小学生だっていると思うのです。
(いきなり38巻から読み始める子がいるとは思えないですが、絶対いないとは言い切れませんしね。)
また、かつてのファンでも、ふと手に取って嵌り直すことだってあり得る。

そんな人らが、37巻までを欲しくなったら…。
復刻版は既にどこも売り切れています。
未だにジャンプコミックス版の36巻までは絶版状態です。
(正確には絶版では無く、「品切重版未定」状態だと思われます)

古本屋で探すか、若しくは大きさの違うコミック文庫などに頼るしかない訳で…。
僕のように「大きさが違うから嫌だ」なんて理由で、それらの購入を諦める人はあまりいないかもしれません。
巻数表示だって、気にしない人は気にしないでしょうし。
また、古本でもOKという人は、いっぱいいる筈。

なので、需要はあまり無いのかもしれないですが、36巻までのジャンプコミックスを今一度復刊してくれても良いんじゃないかなと思うのですね。

寧ろ何故しないのか。
何か理由があるのかもですけどね。

そうそう。コミックスが月に何冊出ているかご存知でしょうか?
太洋社のHPで公開されていますコミックス発売リストによると以下の通り。
(このリストには、通常のコミックス、完全版、愛蔵版、ファンブックなどが含まれております。コンビニコミックと文庫は記載されていません)

年月出版点数
2011年05月651
2011年06月800
2011年07月836
2011年08月780
2011年09月786
2011年10月795
2011年11月785
2011年12月862
2012年01月665
2012年02月763
2012年03月847
2012年04月792
2012年05月768
2012年06月831
2012年07月829
平均786

毎月700冊以上の新刊が発売されている訳ですね。
書店は、こうした新刊を並べるスペースを確保するのだけで一杯一杯だという話を聞いたことがあります。
こういった事情からも、売れなくなった本や売れる公算の無い本が棚から消え、返本されるのは必然なのだと考えます。
今でも連載が終わった漫画で、ジャンプコミックス形態で売られている作品って「DB」と「SD」くらいですよね。
大きな書店に行けば他にもあるかもですが。

過去大ヒットしたとはいえ、既に何度も再版されている「キン肉マン」のジャンプコミックス版を置いたとしても売れる見込みってあまり無いかもしれない。
復刊されたらされたで、書店側にも迷惑になる可能性が高い。
でも、我儘全開で書かせて頂くと、一読者としては再販して欲しい気持ちが強いんですよね。

こんなエントリー上げてますが、僕は「Ⅱ世」の途中でリタイアした口です。
どうしても煮え切らない万太郎が苦手で(汗
なので数年前に小銭欲しさと本棚のスペース確保の為に「Ⅱ世」と「初代」両方を売ってしまいました。
「キン肉マン」の方は、売らなければ良かったと後悔しています。

もし、既刊が復刊してくれたら、真っ先に買うのですが…。
今の新シリーズも読みたいですしね。
復刊…してくれたらいいな。

2013年7月5日追記

復刊してたああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
表紙が描き下ろされてJC版が復活!!!!!!!!!!!!!!!!!!
…買って来ようかな。

2013年7月27日追記

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