「こち亀」終了と共に「ジャンプ」が失ったもの

この記事は

「こち亀」についての記事となります。
終わって気付いた喪失感。

主人公の低年齢化が進んでる?

ジャンプ主人公の低年齢化が進行しています。
今や成人しているのはかろうじて「ONE PIECE」のルフィと「銀魂」の銀さんだけ。
「こち亀」の両さんがいなくなって、平均年齢がグッと若返りました。

黄金期の頃はもう少し高かったように思うのですよ。
下は高校生。上は両さん。
「DRAGON BALL」の悟空も良い大人ですしね。
近年は小学生は流石にいないけれど、中学生が目立ってきた印象がある。
大人主人公も減ったんじゃないかな?

雑誌の主要読者層は小学生から高校生くらいなのでしょうから、主人公をこの年代に設定するのはとても自然です。
感情移入のしやすさからも、同年代に設定し、共感を集める手法。

もう1つは、敢えて主要読者層よりもグッと上の主人公にしちゃう。
すると、どういう効果が得られるかというと、憧れですね。
「こんな大人になりたい」と思わせる効果があるんじゃないかなと。

両さんって正直短気だし、がさつだし、破天荒だしで、見習いたいところとか憧れるような要素が一見無いんですけれど…。
でもしっかりと憧れの対象であったような気がしてならないのです。

好きなように生きることの難しさ

f:id:nuruta:20170312124248j:plain
大人になってしみじみ思うのは、自分の好きなように生きることが難しいということ。
世間の荒波に揉まれまくって、流されてぜいぜい言いながら生きている。
大人ってこんなにつまらないものなのかなと。

そこいくと、両さんって全力で人生を謳歌してます。
部長に怒られても、借金で首が回らなくなっても、破滅したって、ケロッとしてる。

自分の好きなように生きて、自由に振る舞っている。
自由奔放な生き様は、一つの憧れです。

子供からして見ても同様に憧れる要素は持っています。
大人と子供の一番の違いというと、「自由にできるお金の量」でしょう。

僕の子供時代はお小遣い月に1000円でした。
今は…まあ、流石に1000円ってことは無い。
(恥ずかしながら未だ)独身実家暮らしなので、働いた分のお金は全額自由になっています。一応は。

両さんだってそう。
安月給だけれど、毎月給料をもらって、その全てを趣味やらに注ぎ込んでしまう。
給料日前になるとヒモジイ生活を送っていて、そこだけは真似たくないけれど。
でも、趣味にバーッと注ぎ込めるのって凄いですよね。

将来設計とか一切無い。
あまりにも刹那的な生き方で、真似できない分憧れます。

この辺、将来設計とかぼんやりしてる子供にとっては、純粋に憧れの対象に成り得るんだと思うの。
いっぱいお金貰って、ゲームやプラモに好きなだけ注ぎ込んで遊んで暮らしている。
羨ましいなと思っても不思議じゃあ無い。

ちゃんと作品を読んでれば、そんな両津の生活が正しい訳じゃないと分かるけれど、憧れるものは憧れる。
そういう憧れの対象が、今はいないんじゃないかな。

纏め的な

銀さんが一番、両さんに近いものをもっています。
けれど、世界観がちょっとSF過ぎてる。
「こち亀」のようなリアルさは無い。

銀さんの強さには憧れを抱けても、その生活に憧れを抱くのは難しい。
時代が違い過ぎて。

「こち亀」は現代が舞台で、SF的な要素は殆ど無い。
神様とか普通に出て来るけれど、そこは置いといても、身近な世界観である。
親近感が湧きやすく、故に、憧れる事も容易い。

両津勘吉という人間全てに尊敬の念を抱き、憧れちゃう子は少ないだろう。
けれど、趣味を心から楽しみ、人生を謳歌している姿には憧れを抱ける。
大人になっても、子供でも。

そういう主人公が「こち亀」終了と共に「ジャンプ」から居なくなったのは寂しい限りです。

最新情報をチェックしよう!