「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第16巻 黒猫if(下) 感想

この記事は

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」第16巻 黒猫if(下)の感想です。
ネタバレあります。

はじめに

もしも〇〇と付き合ったら。
ifの世界線を描いてきたこのシリーズも、4巻目にして完結…でしょうか?
まさかの「加奈子編」とか無い限りは、多分終わり。

というか、終わりでも良いかなと。
あやせも黒猫も大好きなヒロインで、彼女達のエンドが見たいという欲望が叶ったからというのも理由の1つではあるのだけれど、結末が見えている物語を追うのは、本編に比べるとどうしても劣って感じてしまいます。
ラブコメ出来ないというか。
只ひたすらにバカップルぷりを見続けるだけになるので、気分的にちょっと辛い。
まぁ、孤独死待ったなしの人生を折り返し近くまで来てしまってるオッサンならではの感覚ですね。

感想です。

感想

上巻の時にも書いたけれど、2人は本編でも一度付き合って、しかし、切ない別れをした関係。
どうやってその「既定のルート」から外してくれるのかなと思っていたら、上巻がしっかりと効いているという展開。

本編では、今回と同様黒猫から別れを切り出して、理由も一緒で。
京介がそれを受け入れたという間違った解釈を持ち続けていましたが、そりゃ記憶の捏造だわ。
京介の中で、黒猫よりも桐乃への想いの方が強くて、桐乃を選んだんだよね。
そうだそうだ。

でも、今回は、上巻でたっぷりと黒猫との関係を深めていたので、京介の中で逆転現象が起こったと。

これは綺麗なロジック(?)でしたね。
納得納得。

ただ、どうせならもっとSF的な要素をはっきりとさせても面白かったんじゃないかと思いましたね。
既視感とか占いとか、ふわっとした表現で本編でのイベントを匂わせていましたけれど、パラレルワールドでの出来事であるとしたら、上巻とのバランスも取れていた気がしますね。
折角上巻ではSF色を打ち出しのですから、下巻でSF色を打ち消す必要性は無いですから。

本物の占い師さんという存在をちょろっと出したのだから、彼女を本格的に前に出して、占いの結果として「パラレルワールドでは2人は…」みたいなことを言わせていれば、読者としても本編との違いをもっと明確に感じられて楽しめたんじゃないかろうか。
占い結果を変えるために奮闘する京介というシチュエーションも見てみたかったです。

終わりに

甘々ラブストーリー。
ヒロインが好きなので基本的には楽しめましたが、ストーリーにもう少し波乱があったら尚良かったかな。

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